ってめっちゃスピリチュアル! 己の岩戸を開くには、体験が一番! 行動して、体験して、経験値を上げる。限界を決めずにまずはやってみる! 海外の辺境から日本の神社仏閣まで、心が呼ばれる場所を放浪しながら、人生の気づきの種を拾っていく「旅するライター」の破天荒コラム。

『旅スピ!』ライター(元 StarPeople編集長) 北條明子さん 

VOL.8 トルコおじさんとUFOとケバブ
(「猫と庄造と二人のおんな」風に…)

 

前回のお話はこちら!

 

私は人生で二度ほどUFOと遭遇している。
他にも数々遭遇しているのかもしれないけれど、極度の近視と乱視(最近はやや老眼まで入り、三つ巴の戦い)なので、目の前にUFOが浮遊していても気づいていないだけかもしれないが、この二回は自信があるのだ。

「岩戸開きと関係ないやん!」と思われそうだけど、我田引水的に最後には大団円になるので、ちょっと辛抱して読んでいただきたい(笑)。というか、人生の体験すべてが「イワトビラキ」に通ず!


最初のUFOとの遭遇は、トルコのイスタンブールでゲストハウスの女将さんをやっていた時代。とある建物の屋上でトルコ人の親父さんたち数名と夜8時頃に談笑していたときのこと。

そこからはマルマラ海が一望できて、素晴らしい夜景が広がっていたのだが、突然、白く不規則に光る物体が数基(5つか6つ?)、ヘンテコな動きで瞬間移動していったのだ。

あまりに突然あらわれた謎の物体に私はたじろぎ、おじさんの1人に

明子
ちょっと~! 今の物体何? あれってUFOじゃない?

と鼻息荒くたずねたら、

おじさん
そうだよ。UFOだよ。

と至って冷静な反応。慌てふためく私とは対極的に、神社のご神木の如く泰然自若と答えるおじさん。

明子
やっぱり!! あれはどう見ても船でも飛行機でもないよね。飛んでいる高さも動きもおかしいもん
…と思ったら、
突然、おじさん数名がいきなり両手を広げ、これでもかと毛むくじゃらの太い両腕をブンブン大きく振り出した(笑)。

おじさんたち
おーーーーーい! 俺はここにいるぞ!! 聞こえるか~?? 俺はトルコで一番美味いケバブを作れる料理人だ! 俺をさらっていけ! 宇宙で最高のケバブを作ってやるぞ~!!

とでかい声で絶叫しはじめた。

 

他のおじさんも

おじさんたち
俺も最高の料理を作れるシェフだ! それに、うさぎの血のように赤い(トルコでは最高級のチャイの誉め言葉)チャイ(トルコの紅茶)を入れるぞ!

 

 

次々に自分のキャリアを叫び出し、宇宙人に対して自分を目一杯PRし、突如ハローワーク化していったのだ。

その不思議な物体たちはおそらく数分もしないで消えてしまったが、おじさんたちは

おじさんたち
あ~あ、俺たちを連れて行ってほしいんだがな。今日もダメだった

 

と残念顔。でも、楽しそう。

実はその親父さんたちは夜に何度もUFOを見ているという。UFOの存在を肯定とか否定とかそんな次元でなく、「ある」ということしか脳にない。

それってすごいこと。一ミリの疑いも迷いもなく、それは「ある」のだから、自分の才能をアピールして、宇宙でケバブを焼きたい。宇宙でトルコ料理を作りたい。俺を連れて行ってほしい。
そのシンプルかつ迷いない行動って素敵すぎる。

話を敢えて脱線させると、トルコでは幽霊話がとても少ないらしい。なぜなら、トルコ人は、瞬間湯沸かし器のように喜怒哀楽がとんでもなく激しいのだが(本当に壮絶なくらい)、悪い感情を後々にずるずる、ネットリ、じっとりと残さないのだ。

 

たとえば、ボコボコに殴り合って喧嘩した相手と数分後に仲良く肩を組んで道を歩いていたりする(注:トルコでは男同士でよく手を繋いだり肩を組んで歩いている)。何なら相手に顔を殴られて、鼻血を止めるティッシュがまだ鼻の穴に詰めてある状態でも、ニコニコと清々しい笑顔なのだ。

日本では「うらめしや~」とか「末代まで祟るぞ~」とかのウェットな世界なので、ほぼあり得ない光景だと思う。
最初はそんな不思議な国民性にちょいと狼狽したけれど、心にネガティブな想念を長く残さない。これはすごい美徳のように思う。
感情をすべて一気に出し切る。多分これなんだろう。

なので、彼らの波動は軽い。波動が軽い人のほうがUFOを見つけやすい気がする。宇宙船、UFO,宇宙人等々の波動がどんなものか分からないけれど、多分、軽い。重く低いところにある人間界の波動とは共鳴しない。軽い波動(言い換えると能天気波動)の人たちのほうが宇宙ゾーンとシンクロするに違いない(超持論なので、読み物として読んでね💛)

ってことで、トルコ人のおじさんたちは宇宙的で進化した人類ともいえるのだ。

感情を出し切る。
いらない感情はひきずらないで、すぐにアウトプットする。
3秒後には前を向く。

これができたら、多分生きるのも相当楽になるはず。

我慢して溜めまくるより、その場その場で感情をリリースするほうが健全だし、後々みんなが幸せになる、と私は思う。
その根底には愛が流れていないといけないけれど、「溜めない生き方」こそ波動クリーニングの良薬です。

 

そういう意味で、日本人よりも、波動の軽やかなトルコ人のほうが岩戸開き率は高い…、かもしれない。

信じるか信じないかは、あなた次第!
(と、オンライン岩戸開きに登場されているミスター都市伝説、関暁夫さんの名台詞を借用させていただきました!)

 

※この原稿を書いた後、2023.2.6にトルコ・シリア大地震が起きました。トルコとシリアの方々には心からお見舞い申し上げます。
本来、トルコ人はものすごく心がポジティブで前向きなので、必ず立ち上がると信じています。その想いを込めて、この記事をアップします!
トルコもシリアも本当に素晴らしい国です。一日も早く人々に平安が訪れますように…。

 

今日のご神託 

あなたは自分の人生を生きるために生まれてきたのです

どんな環境に置かれようとも、どんな事態が降りかかっても、自分の信念や軸をぶらさずに生きていきたいものです。日和見でなく、しなやかに芯を持つ! 芯=心。私はベランダで「銀座の柳」(かの有名な銀座の柳の苗をいただき絶賛育成中)を育てていますが、台風がきても、強風に煽られても、ブンブンしながらしっかりと根を張っているその姿は凛として美しい。「わしは銀座の柳じゃ~! 多少のことは屁でもないぞ」という矜持を感じます。根っこの弱い私は柳さんから学ぶこと山積。柳さんのようなメンタルで、自分の心に従って生きていきたいものです♡

 

北條明子 AKIKO HOJO 
東京下町生まれ。出版社勤務、取材記者、トルコ・イスタンブールでゲストハウスの女将などを経て、現在、スピリチュアル系を中心としたフリーライター&編集者。元「StarPeople」編集長。海外渡航歴は約40か国。Amazon電子書籍『旅スピ!旅スキ!ブラブラ旅エジプト編  元スピリチュアル雑誌編集長が空を飛ぶ!』、『旅スピ!旅スキ!世界ブラブラ旅トルコ篇 「ノアの方舟」伝説のアララト山にど素人が登ってみた』などを販売中。https://hodo.jp/
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