ってめっちゃスピリチュアル! 己の岩戸を開くには、体験が一番! 行動して、体験して、経験値を上げる。限界を決めずにまずはやってみる! 海外の辺境から日本の神社仏閣まで、心が呼ばれる場所を放浪しながら、人生の気づきの種を拾っていく「旅するライター」の破天荒コラム。

『旅スピ!』ライター(元 StarPeople編集長) 北條明子さん


前回は海外(中東)編でした。ヨルダンからシリアの国境越えのお話、まだの方はこちらもぜひお読みください!

VOL.4 天河神社の大宮司さんは、地球の岩戸開きが人生のお役目

 

河大辨財社天は、奈良県天川村にある弁天様を祀った神社だが、昔からスピリチュアル系の人々にとってある種の聖地であり、パワースポットのようになっている。

天河大辨財天社の有名な鳥居。この先の石段を昇ると本殿がある。

 

奥三河、奥座敷、奥渋谷等々、日本中に奥〇〇はあるし、表よりも奥にこそ醍醐味があるのだが、ここは本当に奥の奥。奈良に住んでいた友人すら、「聞いたことはあるが行ったことがない」という、多くの人々にとってはゴダイゴの名曲「ガンダーラ」のような神社なのだ(注:不便ですが、普通に電車とバスで行けます。天竺より楽です。念のため)。

 

私の旦那さんが何十年も通っていたため、ご縁がつながり、あるときから何かあると一緒に行くようになり、柿坂神酒之祐大宮司(令和4年4月、ご子息の匡孝氏が宮司職に就任されたので、神酒之祐宮司は名誉宮司となりました。ご本人曰く、「大宮司と呼んでください」のことなので、本文ではそのようにお呼びします)と何度もお会いすることになるのだが、この柿坂大宮司さんはよい意味でかなりぶっ飛んでいらっしゃる!

 

天河大辨財天社 柿坂神酒之祐名誉宮司(大宮司)

 

もう80歳を超えていらっしゃる大宮司さんだが、若いときにアマゾンのジャングルに分け入り、先住民族の方々と共に暮らした。その理由は、近代文明人に出会っていない先住の民から学びたい思いがあったそうな。

 

芋虫もよう食べましたなぁ。ふぁっふぁっふぁ

 

と笑顔で答える大宮司さんの逸話はまだまだあり、すでに神職についていたときに、偶然大阪でホームレスの方々が集まる地区で、彼らが煮炊きをしたり、ベンチにじーっと座っている姿を目にして、彼らともっと深く知り合いたいと思ったらしい。

 

でも、ホームレスさんたちはよそ者にはなかなか心を開いてくれない。そりゃそうだ。それまで嫌な目にも遭っているだろうし、用心深く生きていくことが生き延びる術なのだから。

 

しかし、大宮司さんは諦めない!

 

で、どうしたかというと、彼らに信頼してもらうために、何とホームレスさんたちと一緒に生活をしはじめた。お風呂も何日も入らず、ベンチにずっと座り、彼らから話しかけられるのを待つ。

 

あるとき、だんだんと服もいい感じにくたびれてきて、相手も心を開いてきたそうな。で、信頼関係を築き、大宮司さんはその中のある男性ホームレスさんを自分の自宅へお連れした。
彼にビールをふるまい、食事を提供し、お風呂にも入っていただいた。
そして、朝起きて、神社に参拝に連れていった。数日はうまくいっていたのだ。

 

しかし、ある日、そのホームレスさんは突然、元の仲間がいる大阪へ帰ってしまったらしい。
古巣の仲間たちが恋しくなったのか、安定よりも自由気ままな生活が性に合っているのか、それは分からない。

 

そのとき、大宮司さんは、自分が余計なことをしてしまったのではないか、と反省したと語っていたけれど、それも体験。やってみないとわからない。

 

何でも思ったことを実行してみる。アクションしてみる。そこがものすごく尊く、素晴らしいことなのだと感動した。

 

ホームレスさんたちのたまり場に飛び込み、ご自身もホームレスさん体験をするなんて、本物だ!
それに比べたら、私なんてひよっこもいいところ。

 

昔、雪が降る夜にホームレスさんがあまりに寒そうだったので、家に戻り、古いダウンジャケットを探し出し、プレゼントしたことはある。その男性はとても喜んでくれたけれど、自分が彼と一緒に極寒の夜に外で暮らしてみようとはかけらも思わなかった…。

 

もうただただ大宮司さんにひれ伏すしかない(笑)。何かをやってみて、それが成功するか失敗するかはあまり重要でなく、まずやってみること、そして、やったから分かったという経験こそがお宝なのだ。

 

護摩焚きの炎が龍神様の御姿にも見える!

 

そして、まだまだ大宮司さんは進化している! すでに齢80歳を超えている大宮司さんには大きな夢や目標があり、それを実現するために今も頑張っていらっしゃる。90歳、100歳になったとき、さらにパワーアップされているはず。人間は、意思さえあれば、永遠の進化を遂げられる生き物なのだ!

 

おそらく、天河神社もパワスポだけど、大宮司さんご自身がパワスポなのだろう。
人は光のある方に寄って来る。地球をはるか上空から俯瞰してみたら、天河に松明みたいな光がポッと灯っているのが見えるはず。だから、日本や海外から天河に集まる人が途絶えないんだろうなぁ。

 

ちなみに、大宮司さんがあるとき、こうおっしゃっていた。

 

私はオリオン座の近くから地球にやってきた気がするんですよ

 

おぉぉ、オリオン座でなく、オリオン座の近くの星とはむちゃくちゃ具体的な表現ではないか。

 

「新宿に住んでいる」と言うより、「北新宿に住んでいる」というほうがなんかリアルで地元感、本物感があるのと同じだ(違う?)

 

審神者(さにわ)的能力をお持ちの大宮司さんがおっしゃるなら、本当にその記憶が潜在意識の片隅に残っているのだろう。

 

大宮司さんがいつかオリオン座の近くの星にお還りになる日が来るとしても、それはまだまだ遥か先であることを願い、それまで私たち人類の鑑になっていてほしいお方である。

 

 

今日のご神託 

希望に生きる者はつねに若い

これも言葉通り! 人間、死ぬまで生きるのだから、希望や目標をもって、それに向かって動いていたいものです。心に描くものを追いかけるのは楽しいし、喜びやワクワクはきっと最高のアンチエイジング! 世界がどんなにカオスでも、大激動でも、あなたは生きている。希望を胸に生きましょう💛

北條明子 AKIKO HOJO
東京下町生まれ。出版社勤務、取材記者、トルコ・イスタンブールでゲストハウスの女将などを経て、現在、スピリチュアル系を中心としたフリーライター&編集者。元「StarPeople」編集長。海外渡航歴は約40か国。Amazon電子書籍『旅スピ!旅スキ!ブラブラ旅エジプト編  元スピリチュアル雑誌編集長が空を飛ぶ!』、『旅スピ!旅スキ!世界ブラブラ旅トルコ篇 「ノアの方舟」伝説のアララト山にど素人が登ってみた』などを販売中。https://hodo.jp/

 

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