雑誌『岩戸開き 第8号』が発売開始となりました！ウェブサイト「岩戸開きオンライン」では、都市伝説でおなじみの関暁夫さんがナビゲーターとして、毎回、独自の視点から、本誌のコンテンツに絡めて、宇宙的＆スピリチュアルな関ワールドを語ってくださいます。
『岩戸開き』ナビゲーター 関暁夫さん
関東大震災から100年を経た今、もう一度災害を考える
今年は、1923年に発生した関東大震災からちょうど100年という節目の年です。
僕はテレビやユーチューブなどを通じて、すごく近い将来、日本で大地震や大噴火などの天災が起こるから今からきちんと備えておきなさい、とずっと言い続けてきました。
2023年9月1日、東京都墨田区の東京都慰霊堂には多くの人たちが関東大震災で亡くなった人たちの慰霊供養のために訪れていた。
今の日本は、首都直下地震、南海トラフ、富士山大噴火など目前に迫るリスクを想定に入れて生活していかないといけません！
災害はもう止められない。専門家によれば2030～2040年の間に南海トラフの大地震が起こるとされています。具体的には2035年と予測されていますが、地球時間での誤差があるから、研究者たちは前後５年の余白を加えて10年間としているので、その期間は特に気を付けないといけない。
今年２月にはトルコ・シリアでも大地震が発生したけれど、本当に対岸の火事ではないからね。今からしっかりと正しい知識をつけることで、不要な恐怖や恐れは克服できるんです。
恐怖は、無知がゆえに生じるものだから、正しく恐れて、常に備えること！
それと、大切なことは、孤立しないこと。他人とコミュニケーションをとって、どんどん仲間を作ってください。
これが一番大事！！
他人とつながる、仲間を作る
天災だけに限った話ではないけれど、今の日本人は人との関係性がとても希薄なんです。一人で暮らし、朝会社に行って、夜にコンビニかどこかで夕食を買って、家で一人で食事しながらYouTubeを見るとかね。それが悪いわけではないけれど、その人生に他人がほとんど介在していませんよね。
この国に何か有事があったとき、一体どうするんですか？ あなたがそこにいることを一体だれが知っているんですか？
日本民族が一つに重ならないと大地震も国の有事も乗り越えられませんよ。そのためには、価値観を共有できる仲間たちとつながること。一人で孤立していたらダメ。国の再建に向けて、一番大事なことです。
大地震などの天災で気をつけなきゃいけないのは、天災が起こった後の人災。人災をいかに減災するか。そのためにはどんなときにも人間性をいかに保てるかが大切です。「自分さえ良けりゃいい」という精神性の人は、こういうときに誰も助けてくれない。日ごろの人とのコミュニケーション能力や人としての品格が試されますよ。他人とコミュニケーションをとれない人ほど色々なものを無用に荒らすからね。
この話は日本民族の在り方に深く関わってきます。全員が自分自身をもう一度改めないといけない。
助け合いの行動なくして、岩戸は開かず
世界中でさまざまな貧困の形があるけれど、日本の問題は「心の貧困」なんですよ。実際、今は物価高騰や給料据え置きなんかで実際に貧困世帯が増えているけれど、この先所得が増えたとしても、心の貧困を解決しないと日本は真に豊かな国にはなれないんです。
若い人たちに特に言いたいのですが、今の大人にはまったく頼れませんからね。大人の皮をかぶった、中身は子ども以下の人たちです。人の精神性を見失っちゃった人たちが今の日本を支える大人になっている。子どものほうがよほど精神性が高いからね。だから、気づいた人たちからまずは行動すること。
100年前の関東大震災は火災が多かった。でも、その当時は隣近所の繋がりも深かったでしょうし、助け合いもたくさんあったはず。
でも、今の時代、隣に誰が住んでいるかも分からないんですから、そこからはじめてください。
世界情勢がこんなに変動しているのに、この国はまだ、何かに、誰かに、すがろうとしています。でも、それじゃ何の解決にもなりません。
意識の世界ではみんながワンネスで、一つの大きな傘の中に入っているのはよいけど、リアルな有事が起こった場合、「個」として立ち上がった人間同士が重なって、つながっていかないと国の復興どころか、自分自身も守れませんよ。
時間はもうあまりないからね。己のため、愛する家族や仲間のため、国のために、今すぐできることからはじめよう！
行動なくして己の岩戸は開かないよ！
プロフィール/ 関暁夫 Akio SekiMr.都市伝説。日本のミステリーテラー。人気番組「やりすぎ都市伝説」などテレビ・ラジオ番組で活躍しながら、YouTuberとしても登録者数約47万人を有し、活動の幅を広げ、進化し続けている。書籍『Mr.都市伝説』シリーズは累計300万部のベストセラー。
