雑誌『岩戸開き 第10号』が発売開始となりました!ウェブサイト「岩戸開きオンライン」では、都市伝説でおなじみの関暁夫さんがナビゲーターとして、毎回、独自の視点から、本誌のコンテンツに絡めて、宇宙的&スピリチュアルな関ワールドを語ってくださいます。

『岩戸開き』ナビゲーター 関暁夫さん 

真我へ至るには、己の弱さを知ること


真我はとても弱く、維持する土台はとても強い

人の根源となる「真我」とされるものは、とても弱いものです。でも、そのまわりには真我(中心)を維持する土台のようなエネルギーが存在していて、それはものすごく強固なものです。

今の時代、自分を見失ったり、己が何者か分からず彷徨っている人たちも多いけれど、彷徨っているその空間上には強固たるエネルギーが必ず存在するから、そのエネルギーに自分自身がまず気づけるかどうかなんです。 そして、自分がその強靭な周波数に合わせていけばいいだけ。

でも、周波数を合わせるためには「感謝の心」がなければ気づけませんよ。自分が今の環境で生かされていることに感謝の念がなければ、周りのありがたい存在にずっと気づけない。利己的なものを追求した結果、精神をやんでしまったり、卑屈になったり、被害者意識が強くなったりしてしまうんです。周りの支えに気づいたときに、目に見えないものすべてに感謝の念が湧いてくるはずです。

 

物事の本質的な原理に気づけば、あとは、外側だけの問題です。すべては現象であり、それにどう対応するかだけだから。

結局、人間というのは、自分を中心として起きる現象にどう対応するかでしか生きていません。
自分に降りかかる火の粉をどう対処するかによって、生きるエネルギーにもできるし、人を苦しめるエネルギーにすることもできる。自分の好きな次元に転換できるんです。でも、自分が選択したエネルギーには責任が生じますし、確実に自分に返ってきますからね。人を傷つけたり、殺めたり、卑怯なことをしたら、自分に跳ね返りますよ。

現象に正しく対応するためには、己の寛容性を広げていき、現象に対処できる智慧を養うこと。

そのためには、万物のエネルギーとちゃんとつながること!

植物や動物、太陽など万物のエネルギーから謙虚に教えを享受しましょう。

 

精神的に進化したとき、自分の宇宙がはじまる

人は弱いものだし、人の根源となる「真我」は弱い。でも、そのまわりは絶対的に強いものだから、そこに気づいたときに人は生まれ変わりが始まります。

今は、よそと何でもかんでも比べ過ぎているから、自分の本質に気づけないけれど、満たされない自分に気づいた時点で、もう他の人より強いわけじゃないですか。満たされない自分にすら気づけない人たちがずっと群れの中で生きていくんです。精神年齢がある時期に達したら通常はそこから離れていきます。

精神的に進化したとき、自分自身が中心となる万物がはじまる。自分の宇宙がはじまる。

この世はすべてミクロとマクロの関係であり、相対的な宇宙が形成される。曼荼羅の世界が広がるんです。

日本人は、遥か昔から「根本」をちゃんと説いてきたのに、外国の言語とか価値観とか生き方、宗教文化が入ってきて、日本古来の本質的生き方から外れてしまったんです。

自分は何者なのか、とか、ダメな人間だと思い込んでいる人たちは、突き詰めてみると、人の目を気にしていたり、人と比較したり、余計なことばっかりにエネルギーを浪費してしまっている。

自分のことしかできていないと思い込んでいる人も多いけれど、生きていく上で、他人のために何かしてあげようと思う気持ちが生まれたら、もうそれは立派な社会参加だからね。動植物もすべての命が地球で社会参加しています。野生動物たちの弱肉強食の世界だって、食べられる命も立派にその役目を果たしているわけだし、みんなが宇宙の法則にのっとってこの地球で生きている。自分のやるべきことを粛々とやっている。

人間も同じ。自分のやるべきことをやるだけです。この世に生まれて、やることがない人間なんて一人もいないからね!

真我に至るには、まず人として当たり前のことをする!

 

自分の弱さを知り、心の刀を研ぎ続けよ

古代インドで、アートマン(真我・個の根源)やブラフマン(宇宙の根源)のように概念に名前をつけたということは、その概念に強固たるものがないということ。そういうものにすがりたくなるということは、弱いもの(人間)が弱いものと肩を組んで抱きしめ合っている。そこには大いなる教えが存在するし、感謝の念が生じてくる。
でも、己を説けなければ、すべては見えませんよ。
そのためには、自分の弱さを知ること

弱さに気づけない人間は永遠に弱いけれど、弱さに気づいたら、弱さに気づかせてくれた存在に感謝できる。その時点でもうすでに扉を一つ開いているじゃないですか。

それと、人は己の弱さを知っているからこそ、つねに刀を研ぎ続けないといけない。そうでなければ、自分がいなくなっちゃう。
大御所の喜劇役者だった藤山寛美(ふじやまかんび)さんは、生前、「芸は水の上に文字を書き続けるようなもの」とおっしゃっていました。水の上にずっと文字を書き続けて、具現化し続けて、それで芸人であり続けられる。それを止めたら最後、水の上の文字がすぐに消えてしまうと。それこそがアートマンと自分自身との関係性だと思います。
文字が消えたとしても、土台とされるものは残ります。

己の弱さを克服するためには、努力を重ねて、ひたすら行動あるのみ!

あんな大御所だってそうなんだから、誰しもが己の弱さを克服するためにつねに努力をし続けることが大事なんです!

 

利己的な考え方ばかりしている人は本当に覚えておいてほしい。人のために何か行動している人は、つねに自分が成長していきます。他人のためにエネルギーを使う人間は自分が生かされるエネルギーに転換されていきます。
そして、人を成長させられる人間はつねに自分が成長していくことにつながります。

「行動なくして成長なし!」この根本原理は心に刻んでおいてださいね。

 

プロフィール/ 関暁夫 Akio Seki
Mr.都市伝説。日本のミステリーテラー。人気番組「やりすぎ都市伝説」などテレビ・ラジオ番組で活躍しながら、YouTuberとしても登録者数約47万人を有し、活動の幅を広げ、進化し続けている。書籍『Mr.都市伝説』シリーズは累計300万部のベストセラー。

 

 

 

 

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