【UAP特集】日本航空パイロットが遭遇した「巨大な光」❘レーダーにも捉えられた事件

『岩戸開き』第26号の特集は「UAPディスクロージャー」

岩戸開き第26号 表紙画像

2026年8月21日発売の最新号(第26号)は、「UAPディスクロージャー元年」をテーマにした特集号。UFO議連や研究者・識者による、情報開示と人類の意識変容についての多角的な視点をお届けします。
今後も皆様の意識の目覚めに役立つ情報を、丁寧にお届けしてまいります。

この記事で分かること(要約)
  • 1986年に日本航空1628便で何が起きたのか
  • パイロットは何を目撃したのか
  • 機上レーダーと地上レーダーは何を捉えたのか
  • FAAはどのような調査を行ったのか
  • 事件からUAPを考えるうえで何が見えてくるのか

    前方に何かがいる

    1986年11月17日、日本航空1628便はパリから東京へ向かう途中、アラスカ上空を飛行していた。貨物を積んだボーイング747を操縦していたのは、機長の寺内謙寿氏ら3人の乗員。

    米国国立公文書館には、この事件に関する米連邦航空局(FAA)の資料が保存されている。同公文書館の記録によれば、FAAには「Japan Airlines Flight 1628」の未確認飛行物体に関する1986年の資料群が残されている。

    飛行中、寺内機長は前方に通常の航空機とは異なる光を目撃した。最初に見えたのは、複数の明るい光だった。乗員たちはその正体を確認しようとするが、やがて不可解な現象はさらに大きなものへと展開していく。

    「巨大な物体」が現れた

    機長が主張する、「母船型UFO」との遭遇時を再現した画像(出典:Wikipedia)

    機長が主張する、「母船型UFO」との遭遇時を再現した画像(出典:Wikipedia)

    FAAの調査資料には、乗員への聞き取り内容や航空管制との交信記録などが残されている。当時の資料によると、乗員は複数の光を目撃した後、さらに大きな物体を確認したと証言していた。その大きさについて、乗員はボーイング747、あるいはそれ以上の大きさに感じたと報告している。

    また、物体の周囲には多数の光が見え、その動きも通常の航空機とは異なるものとして認識されていた。FAA資料には、乗員が目撃した対象についての詳細な証言やスケッチ、交信記録などが収められている。

    ここで興味深いのは、目撃したのが一人ではなかったこと。機長だけではなく、副操縦士や航空機関士も現象を確認していた。

    レーダーにも「何か」が映った

    この事件が現在まで語り継がれている理由の一つが、レーダーによる確認だ。FAAの調査資料には、航空機側のレーダーだけでなく、地上の航空管制レーダーでも「未確認の航空交通」が確認されたことを示す記録がある。米国国立公文書館に保存されている資料も、JAL1628便事件に関するFAAの調査記録として整理されている。

    当時の航空管制官と乗員の交信記録には、航空機の周辺にレーダー上の反応が確認されたことをうかがわせるやり取りも残されていた。つまり、この事件では、パイロットの目撃証言だけではなく、航空機側のレーダー情報、そして地上の航空管制側のレーダー情報という複数の情報が存在していた。

    FAAが本格的に調査

    この出来事を受け、FAAは調査を行った。残された資料には、乗員3人へのインタビュー、機長の書面による証言、航空管制との交信記録、飛行経路、関係者の証言などが含まれていた。米国国立公文書館が公開している資料のなかには、当時のFAAによる記録も含まれている。

    さらに、FAAのアラスカ地域事務所が、この事件について大量の資料を収集・整理していたことも記録からわかる。これは、少なくとも当時の米国当局がこの出来事を単なる「UFO好きのパイロットの話」として片づけず、航空安全上の事案として調査対象にしたことを示している。

    では、正体は何だったのか?

    ここが、この事件の最大の謎だ。1986年当時からさまざまな説明が試みられてきた。航空機、天体、光の反射、気象現象、あるいはレーダー上の誤認――。しかし、乗員が見たもの、レーダーで確認されたもの、飛行経路などをすべて一つの説明で整理できるのかについては、長年議論が続いてきた。

    一方で、目撃者の証言が詳細であるからといって、それだけで「地球外から来た飛行物体だった」と結論づけることもできない。ここに、UAP研究の難しさがある。

    40年たっても残る問い

    1986年の事件から、すでに40年が経過した。それでもJAL1628便事件が注目されるのは、単純な「UFO目撃談」ではなく、航空機を操縦していたプロフェッショナルの証言と、航空当局の調査記録が残されているからだ。そして現在、米国ではUAPをめぐる情報公開や調査が進んでいる。

    2025年には、米国国防総省の全領域異常解決局(AARO)が、過去のUAP事例について改めて分析を進め、映像から「異常な速度や飛行性能が確認できなかった」と結論づけた事例もある。たとえば、2015年に米海軍機がフロリダ沖で撮影した「GoFast」と呼ばれる映像について、AAROは対象を最終的に特定できないとしながらも、風の影響などを考慮すると異常な速度で飛行していたとは考えにくいと分析している。

    こうした現在の調査姿勢から見えてくるのは、UAP研究が「UFOだったのか、そうではなかったのか」という二択から、「観測されたデータをどこまで正確に説明できるのか」という方向へ進んでいることだ。

    「わからない」をそのままにしない

    JAL1628便事件が私たちに問いかけているのは、「宇宙人は存在するのか」という問いだけではない。むしろ重要なのは、「空で何かを見たとき、それをどう記録し、どう検証するのか」という問題ではないだろうか。

    パイロットが見たもの、レーダーが捉えたもの、航空管制官が確認したもの、気象や航空機のデータ、そして、現在の科学で説明できること、まだ説明できないこと。それらを一つずつ突き合わせていけば、40年前の「謎」にも新たな光が当たるかもしれない。

    JAL1628便事件は、いまも「未確認」のまま残る航空史上の興味深い事例の一つだ。そしてUAPをめぐる現在の議論は、このような過去の事例を改めて検証することからも始まっている。

    まとめ

    1986年、日本航空1628便はアラスカ上空で不可解な光と飛行物体を目撃し、航空機側と地上側のレーダーでも関連する反応が記録された。FAAは乗員への聞き取りや交信記録などを含む調査を実施し、現在も関連資料が米国国立公文書館に残されている。地球外生命体の証拠と断定することはできないが、「何が起きたのか」を検証する貴重な記録であることは確かだ。
    (岩戸開き編集部)

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