直観力を磨く方法とは?│はせくらみゆきさんが語る、自然・瞑想・おとひめカードの実践

『岩戸開き』第27号の特集は「直観を磨く」

岩戸開き第27号の表紙画像

直観は、特別な人だけが持つ能力ではありません。『岩戸開き』27号の「直観を磨く」特集で、画家・作家・雅楽歌人のはせくらみゆきさんが、自然との触れ合いや日々の小さな気づきを通じて、内なる直観力を磨くヒントを語っています。AIが進化する時代にこそ大切にしたい、自分の内側の声に耳を澄ます生き方とは?。

「なんとなく、そんな気がする」「理由は分からないけれど、こちらがよさそう」――。私たちは日常の中で、こうした感覚を覚えることがあります。はせくらさんは、こうした感覚のうち、より深い意識から湧き上がるものを「直観」と呼びます。記事では、表層的な意識や潜在意識から生まれる「直感」と、魂や本質の部分から届く「直観」を区別しています。

はせくらさんによれば、直観は誰にでも備わっているもの。ただ、忙しい日々の中では意識が外側に向きやすく、内側からの静かな感覚を捉えにくくなっているといいます。大切なのは、特別な能力を身につけようとすることではなく、自分の内側で生まれる小さな感覚に気づくこと。直観を磨く第一歩は、静かに自分自身と向き合うことなのかもしれません。

自然に触れ、当たり前の日常を見つめ直す

はせくらさんが直観力を磨く方法として勧めるのが、自然に触れることです。木や花を眺めながら「この木は何を思っているのだろう」「この花は何を伝えているのだろう」と思いを巡らせてみる。普段なら通り過ぎてしまうものに意識を向けることで、いつもとは違う感覚が生まれることがあるといいます。

また、日常の当たり前を見つめ直すことも大切です。例えば、一杯の水を飲むとき、その水がどこから来たのか、どんな土地や川を通ってきたのかと想像してみる。蛇口をひねれば水が出るという当たり前の出来事にも、思いを巡らせれば新たな発見があります。はせくらさんは、こうした丁寧な感覚や心の豊かさが、直観力を育む土台になると考えています。

瞑想や入浴で、心に静かな時間をつくる

瞑想や入浴で、心に静かな時間をつくる

直観に耳を澄ますには、外から入ってくる情報を少し離れ、自分の内側に意識を向ける時間を持つことも役立ちます。はせくらさんは、瞑想をその方法の一つとして紹介しています。自然の中で目を閉じ、周囲の音に耳を澄ませてみましょう。遠くを走る車の音、かすかな風の音、自分の心臓の鼓動など、普段は意識していない音に気づくことがあります。

こうして五感を研ぎ澄ませ、周囲の世界と自分とのつながりを感じていく。はせくらさんは、自然の中で行う瞑想だけでなく、自宅の部屋でも実践できる方法を提案しています。

また、入浴も心と体を緩める身近な習慣です。好きな香りや音楽を取り入れ、ゆったりと過ごす時間をつくることも、自分の感覚に意識を向けるきっかけになるといいます。忙しい毎日の中でも、ほんの少し立ち止まる。その積み重ねが、内側の小さな声に気づく助けになるのです。

言葉の音から直観を探る「おとひめカード」

はせくらさんが直観力とともに大切にしているのが、日本語の音に込められた意味や働きです。記事では、日本語の音をアートとして表現した「おとひめカード」が紹介されています。はせくらさんは、日本語の一音一音に自然の働きやエネルギーが宿るという考えから、言葉と音の関係について研究を重ねてきました。

カードを使う際は、気になる言葉を構成する音のカードを並べ、それぞれの音の意味を味わいます。自分の名前を題材にすれば、言葉の響きや意味を通して、自分自身を見つめ直すきっかけにもなるといいます。言葉を普段とは違う角度から感じ取ることは、自分の感性に目を向ける一つの方法です。はせくらさんは、こうした実践を通じて、直観への扉を開くことを提案しています。

AI時代だからこそ、直観を大切にする

AIの進化によって、私たちは短時間で多くの情報を得たり、文章を作成したりできるようになりました。では、AIが発達するほど、人間の直観は必要なくなるのでしょうか。はせくらさんは、むしろAI時代だからこそ、直観が重要になると考えています。

AIは大量の情報をもとに回答を生成できますが、その答えをそのまま受け入れるのではなく、「本当にそうなのだろうか」と問い直すことが大切です。はせくらさん自身も、著書の執筆にAIを活用しながら、違和感を覚えた部分を検討し、知識を深め、最終的な表現を選んできたと語っています。

AIを使わないことが重要なのではありません。AIを道具として活用しながら、自分でも学び、考え、判断すること。その際に、ふと感じた違和感や小さな気づきを見過ごさない姿勢が求められます。

直観は、何でも正しい答えを教えてくれるものではありません。しかし、情報があふれる時代に、自分自身で問いを立て、考え続けるための手がかりになるのではないでしょうか。

まとめ

はせくらみゆきさんが語る直観は、特別な人だけに与えられた能力ではなく、誰もが持っている内なる感覚です。自然に触れ、日常の当たり前を見つめ直し、瞑想や入浴で心を緩める。そんな身近な習慣が、自分の内側に意識を向けるきっかけになります。また、AIが進化する時代だからこそ、得られた情報をうのみにせず、自分の感覚で確かめ、考える姿勢も大切です。まずは一日の中で少しだけ立ち止まり、心に浮かぶ小さな気づきに耳を澄ませてみてはいかがでしょうか。
(岩戸開き編集部)

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