
死と生の間シリーズ 第3回(最終回)
「もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない世界」
(新約聖書:ヨハネの黙示録 21:4)
そんな言葉を、聞いたことはあるでしょうか。
このシリーズでは、ドロレス・キャノンの著作を通して「死とは何か」「生とは何か」という問いをたどってきました。
第1回は死を次なる奉仕の旅
第2回は生者と死者の境界のあいまいさ
最終回となる今回は、『地球に来たボランティアソウルの3つの波と新しい地球』を通して、この問いのひとつの着地点をたどってみたいと思います。
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『地球に来たボランティアソウルの3つの波と新しい地球』
ドロレス・キャノン 著/ナチュラルスピリット刊
ボランティアソウルとは何か
本書が語るのは、危機に瀕した地球を助けるために、自ら志願してやってきたとされる魂たちの物語です。その起源は一様ではありません。創造主、すなわち「ソース」と呼ばれる根源から直接やってきた魂もいれば、かつて住んでいた星が滅びたことをきっかけに、地球へとたどり着いた魂もいるといいます。中には、人類とは異なる星で意識体として存在していた魂が、初めて肉体を持つ経験として地球を選んだケースも語られています。
退行催眠のセッションでは、こうした魂たちが、自分でも気づいていなかった来歴を少しずつ語り始めます。ある魂は、地球が危機に瀕しているという呼びかけを遠い場所で聞き、「誰か行って助けてくれませんか」という問いに応える形でやってきたと語ります。好んで地球に降りてきたわけではなく、使命として、あるいは奉仕として選び取った道だった、というわけです。
地球に生まれる瞬間、記憶は消される
興味深いのは、なぜ地球に来たのかという理由を、生まれた瞬間に忘れてしまうという点です。本書に記録されたセッションでは、「理由を知っていたほうが楽ではないか」という問いに対し、「答えを知っていたらテストにならない」という趣旨の答えが返されています。目的を忘れたまま生きるということ自体が、地球での経験の一部だという捉え方です。
これは裏を返せば、私たちが日々感じている「自分はなぜここにいるのだろう」という漠然とした問いそのものが、実は地球という場に組み込まれた仕組みなのかもしれない、ということでもあります。答えを与えられないまま手探りで生きることこそが、魂にとっての学びだという視点は、人生の意味を問い直すきっかけになります。
地球がふたつに分かれる ― 新生地球と古い地球

本書には、地球がやがて「新生地球」と「古い地球」というふたつの道に分かれていく、という話が繰り返し登場します。興味深いのは、その分かれ方が、外から強制されるものではなく、一人ひとりの選択にゆだねられているとされている点です。変化を受け入れて新しい地球へ進む人もいれば、古い地球にとどまることを選ぶ人もいる。そのどちらが正しいという話ではなく、それぞれの歩みとして描かれています。
この変化は、DNAや波動、周波数といった言葉でも語られています。新しい地球にふさわしい波動を持つ人は自然とそちらへ導かれ、そうでない人は、これまでと変わらない現実にとどまり続ける。まるで、同じ場所にいながら、見ている世界そのものが少しずつ分かれていくようなイメージです。
「もはや死もなく」― 新生地球という言葉が意味するもの
本書の第3部「新生地球」の冒頭には、聖書(ヨハネの黙示録)の一節が引用されています。「新しい天と新しい地」が現れ、そこには「もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない」という一節です。著者は、クライアントたちが語る新生地球のイメージが、この聖書の言葉と驚くほど重なり合うことを指摘しています。
これは、このシリーズが最初からたどってきた問いへの、ひとつの答えのようにも読めます。第1回では「死は終わりではなく次の旅」、第2回では「生と死の境界はあいまいなもの」と触れてきました。そして今回、「死そのものが存在しない世界」という概念に行き着きます。死をどう受け止めるかという問いが、巡り巡って、死という概念そのものを問い直すところまで広がっていくのです。
岩戸開き読者への示唆
魂には起源があり、地球に生まれる瞬間にその記憶は消え、そしてやがて、死のない世界という概念に行き着く。この一連の流れは、紙媒体「岩戸開き」を読んでこられた方にとって、どこか懐かしく、同時に新しい視点を含んでいるのではないでしょうか。自分がなぜここにいるのかを忘れたまま生きているという感覚は、誰にとっても他人事ではないはずです。日々の暮らしの中でふと感じる違和感や問いそのものが、実は大きな物語の一部なのかもしれません。
シリーズのまとめ
死と生の間シリーズでは、『イエスと接した二人』『ノストラダムスとの対話』『地球に来たボランティアソウルの3つの波と新しい地球』という3冊を通して、「死とは何か」「生とは何か」という問いを、少しずつ角度を変えてたどってきました。死は終わりではなく次の旅であり、生者と死者の境界はあいまいで、そしてその先には、死そのものがない世界があるという。
3回にわたってたどってきたこの問いを、より深く、まとまった形でたどりたい方は、シリーズのきっかけとなった新刊『死と生の間 ―この世のすぐ隣にある「他界」から届いたメッセージ』を、ぜひ手に取ってみてください。
(文:雨宮 玄)
出典:『地球に来たボランティアソウルの3つの波と新しい地球』ドロレス・キャノン著(株式会社ナチュラルスピリット刊)












